BIOGRAPHY

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第15回定期演奏会
1999.2.28. 武蔵野市民文化会館

第1部 前野一隆指揮
 アルプスの生活(ガーニャ)
 ダンテとベアトリーチェ(ワルテル)
 舞踊風組曲第2番(久保田孝)

第2部
 スペイン舞曲(ファリャ)
 カヴァティーナ(ラフ)
 アンダンテとポロネーズ(メッツァカーポ)

第3部 前野一隆指揮
 歌劇「ボエーム」からのパラフレーズ(プッチーニ)
 英雄葬送曲(ラッタ)

アンコール
 私のお父さん(プッチーニ/青山編)

タイトル

 ほぼ同じプログラムでの京都公演(3/13)を前に、東京公演のレビューを書くのはちょっとばかり、りすきぃなんですけど(笑)、新鮮な情報をモットーにしている「はむらぼHP」なんで、良いとこ悪いとこ、やっぱり一人のメンバーとしてちゃんとコメントしましょう。。。

 今回の特徴は、久し振りに熱い演奏だったってことかな?(笑) ワタクシ的に言わせれば、オケにはそれぞれ得意分野・不得意分野があるってことなんですけど、波長があったときのパワーはやっぱり人の気持ちを揺り動かします。逆に言うと、曲による演奏の善し悪しがちょっとはっきり出てしまったかなって反省ですね。

 昨年の演奏会は、クリマン始まって以来の集客力で、武蔵野市民文化会館の小ホールが満席&立ち見状態になりました。450名という集客だったんですけど、今年はちょっぴり減ってしまって、公式では393名だったとか。でもステージ上からみれば、ほとんど空席が目立たずに、立ち見の方も数名いらっしゃったので、とっても気持ち良く、また、気持ちを引き締めて演奏することができました。客席が埋まると、我々ステージメンバーも気分的にハイテンションになりまして(笑)、それだけで刺激的な演奏になりますね(笑)。で、なんでも、比較的年配の方が多かったみたいで、集団おばさんがかなりの人数で来られていたとか。どうやら、コンマス青山先生の固定客がたくさんいらっしゃったみたいです。(^^; 一方、ワタクシが初めてクリマンに参加した10年くらい前に比べて、学生さんのお客さんが少なくなっているような気がしますです。オケメンバーの年齢層がだんだんあがっていくにつれ、しかたがないことかもしれないけど、ちょっぴり残念ですね。

 さて、先程の「熱い演奏」ですけど、これは久保田先生の曲でピークを迎えたのかな? それとも終曲ラッタの「英雄」かしら。ワタクシ的には、1部1曲目から、テンポが普段の練習よりもかなり早くて(もっともクリマンにとっては、いつものことなんですけど。。。笑)、これでメンバーのオシリに火をつけたった印象があったんですけど、マンドリンオリジナル系の曲が続いたことも、学生時代から自分達が慣れ親しんだ世界ってことで気持ちが前にいったんでしょうね。指揮者やコンマスにとっては、テンポ設定がうまくいかなかったって反省があるかもしれませんが、お客さんはその辺を喜んでいただけたのかな?(笑) おそらくテープなどで聴き直したら、あちこち冷や汗の部分があるんでしょうけど、音楽のもつ勢いや迫力がそれを上回った好演って評価をいただけるのではないでしょうか。

 逆に、3部の「ボエーム・パラフレーズ」は、もっと叙情的な典型的なイタリアオペラの曲で、クリマンメンバーにはあまり馴染みのない世界でした。なんで、20分もの長い時間、緊張感を持続させることが難しかったのかな? プッチーニオペラって、気持ちを込めて「演奏する」ってよりも、どちらかというと「音をいとおしむ」というか「言葉にならない気持ちを奏でる」って世界なんで、ちょっと非日常モードにトリップしないとなかなかニュアンスが出ないですよね(笑)。ワタクシ的にはとっても理解しやすくって、とってもいい気持ちで弾けたんですけど、全体としては残念ながらミスが多かったかな? 表情付けやテンポなどが、あまり劇的ではなかったかもしれません。

 2部の青山さんのソロステージはどうだったんでしょ? ワタクシ、楽屋で12台の楽器を一人で調弦していたんで、まったく聴けなかったんですけど、あまり調子が良くなかったんですか? いつものことですけど(笑)、トレモロがガチガチになってしまったってワイワイ騒いでいたような。。。とはいえ、我々シロートには出せないすばらしい音色が身上の青山さんですから、みなさんご満足いただけたのではないですか? もしCDとの差をご指摘される方がいらっしゃったら、さすがにコンサートホールでは、CDで聴かれるような絶妙なニュアンスが伝わりにくかったのかもしれませんね。あ、そうか、CDではギターとのデュオでしたから、ピアノとの音色の差も影響したのかしらん。。。

 最後に舞台裏を少々(笑)。会場には久保田先生もお越しいただいたんですけど、我々の演奏はちょっぴりテンポが遅すぎたみたいです(苦笑)。「テンポがちょっとね。。。」ってご感想を一言いただきました。ま、ピッキングをいろいろいじったってことには、とくにクレームはつきませんでしたんで、我々としてはちょっぴり一安心(笑)。もひとつ、指揮者様、なんでも背中を傷めての本番だったようで、とっても辛そうでした(涙)。でも、この歳になると(ぢつはワタクシと同期なんですよね)、簡単には「芸風」を変えられないってことで(爆)、いつものダイナミックな指揮を披露していただきました。でもさすがにコンパでは辛そうだったんで、早くもとに戻って京都に行かれることを祈ってますです。(1999.さとーひろし)

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 なお、当時の演奏をお聴きの方は、御感想をお寄せください。また、エピソードをご存知の方もご連絡ください。(2000.10.22)

■連絡先 はむらぼ企画




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